冒頭の文章は徳洲会グループが治験を始めた目的です。

当グループにて臨床研究への支援が本格的に始まったころ、国立大学病院の研究室にてある教授に言われた忘れられない言葉があります。
その教授は『研究は私たち大学に任せておいてください。民間の病院は日常の診療だけをお願いします。』とおっしゃいました。外部評価を実感した経験です。実績を積み重ねて徳洲会を評価してもらうしかないと思いました。

開始から10年の節目に『治験センター』から『臨床試験センター』への変更、これは徳洲会グループに臨床試験を支援する組織を機能させるようにという期待の表れです。臨床研究に関する規制構造は、薬事法から薬機法(医薬品医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)への改訂、疫学研究と統合された臨床研究指針(人を対象とする医学系研究に関する倫理指針)の施行、個人情報保護法のさらなる改訂、一部臨床研究の法制化、臨床研究の環境はめまぐるしく変わっていきます。

徳洲会グループ臨床試験部会は着実に実績を重ねている臨床試験ネットワークです。また、2018年4月には臨床研究法下の『認定臨床研究審査委員会』に民間認定第一号となりました。しかし、信用を得るのには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。患者様の安全を守りながら臨床試験が実施できるように、『病院の良心』として機能する臨床試験センターをより充実させていきたいと思っています。

最後に、あの教授の言葉は今も私の推進力です。

徳洲会 臨床試験部会
顧問 土佐好子